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宗派で訪ねる立川のお寺8選!立川市唯一の国宝やケヤキ造りの豪華な本堂が見所!

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お寺のイラスト
立川市内には僧侶の派遣専門や新興宗教など様々なお寺があるのをご存知ですか?

ここでは、明治維新や第二次世界大戦など日本社会の変動期に誕生したいわゆる新興宗教を除き、既成宗教のお寺8つを紹介します。

普段何気なく通り過ぎたり年はじめに参拝したりしているお寺ですが、宗派やその歴史となるとぱっと答えられないものですよね。

簡単に宗派の歴史や違いにも触れていきますので、立川のお寺を訪ねる時の参考にどうぞ役立ててください!

 

立川にある密教系のお寺

密教系のお寺は大日如来をご本尊とし、曼荼羅をベースにした思想が特徴の宗派です。読んで字の如し大日如来の「秘密の教え」を師から弟子へ伝承していくのだそうです。

9世紀(平安時代初期)の僧侶、「弘法も筆の誤り」ということわざで知られる弘法大師こと空海と、空海のライバルと称される最澄は歴史の授業で習ったと記憶している方も多いのではないでしょうか。

ひとくくりに密教といっても空海が開祖となった真言宗(東密)はどちらかというと秘密主義なイメージ、最澄が開祖となった天台宗(台密)はややオープンなイメージがあります。

というのも、真言宗は師の教えから悟りを開く、天台宗は密教だけでなく戒律や禅も取り入れ自らの信仰から悟りを開くという違いがあるから。

立川市内には天台宗のお寺はありませんが、歴史の授業を思い出しながら空海と最澄に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

真言宗智山派 正楽院

正楽院
所在地:東京都立川市羽衣町2-42-27
アクセス:JR南武線西国立駅より徒歩1分
公式サイト:http://shorakuin.jp/

正楽院では住職による茶道教室(参考:http://tachikawa-pop.tokyo/kakkoiinaraigoto/)が毎週金曜日に開かれているんですよ。

お寺の落ち着いた雰囲気の中で日本の文化に触れることができます。

お寺の入口と駐車場の入口は一方通行の道路沿いです。サミット側からは進入できませんのでご注意くださいね。

 

高野山真言宗 真泉院

所在地:東京都立川市富士見町2-6-3
アクセス:JR立川駅北口より徒歩15分
公式サイト:http://www.shinsenin.jp/

真言宗ではマントラ(御真言)を唱えます。「おん あびらうんけん ばさら だどばん」と声に出してお参りをすると大日如来の慈悲と思いやりに包まれた豊かな人生が歩めるのだそうですよ。

真泉院は小ぢんまりとしたお寺です。見所が少ないので散策には向いていませんが、誰にも邪魔されず時間をかけてマントラを唱えたい時はいいかもしれませんね。

 

立川にある浄土系のお寺

浄土系のお寺では、円光大師(源空)が開祖となった浄土宗と、見真大師(親鸞)が開祖の浄土真宗がよく知られています。

源空は天台宗を学んでいましたが、南無阿弥陀仏と唱えることで死後は平等に往生できるという教えを説きました。

親鸞は源空の教えをさらに高めることに尽力したといわれ、親鸞が亡くなった後浄土真宗が確立されたのだそうです。

浄土宗も浄土真宗も「南無阿弥陀仏」と唱えることを重視している点では同じです。

浄土宗のご本尊は阿弥陀如来で左右に観音菩薩・勢至菩薩が祭られる阿弥陀三尊の形式が基本。一方、浄土真宗は弥陀三尊の形式ではなく立像の阿弥陀如来が祀られているという違いがあるんですよ。

残念ながら立川市内には浄土宗のお寺がありません。

しかし、同じ南無阿弥陀仏と唱えるのに仏像のスタイルが違うということを知っておくと立川以外でもお寺巡りをする時によりいっそう楽しめることでしょう。

ちなみに、浄土系のお寺は死後すぐ成仏する(霊となって四十九日を待たない)ことから、葬儀の香典袋の表書きは「御霊前」ではなく「御仏前」とします。

 

浄土真宗総本願寺派箕輪山 光西寺

光西寺
所在地:東京都立川市羽衣町3-20-16
アクセス:JR西国立駅より徒歩10分
公式サイト:https://www.kousaiji.tokyo/

仏教・宗教をテーマにした定例学習会が行われています。

新しく「仏教と女性」という講座が開設されました。女性の活躍が目覚しい昨今、女性と現代の仏教のあり方を学ぶ良い機会になりそうですね。

 

立川にある禅系のお寺

禅系のお寺は、坐禅修行で悟りを得ることが最大の特徴です。

あー、テレビで見たことある!じっと正座する修行ね!と思う方もいるかもしれませんが、実は坐禅にも違いがあるんですよ。

明庵栄西(栄西)開祖とされる臨済宗の坐禅は看話禅または公案禅と呼ばれ、師に与えられた問題を考えながら坐禅をするというスタイルです。

師から与えられる公案をすべてパスするには10年以上の年月がかかるのだそうですよ。

承陽大師(道元)が開祖とされる曹洞宗は、黙照禅と言う打算的な心を捨て何も考えずにただ坐禅をするスタイル。同じ禅系のお寺の坐禅でもこのような違いがあるんです。

 

臨済宗建長寺派別格地 玄武山普濟寺

普濟寺
所在地:東京都立川市柴崎町4-20-46
アクセス:多摩モノレール柴崎体育館駅より徒歩7分
公式サイト:https://www.fusaiji.or.jp/

立川市唯一の国宝「六面石幢」があるお寺です。本堂から墓地の方へ進み残堀川側へ曲がったところに設置されていますが、窓越しに「六面石幢」を見るので少し見えにくいかもしれません。

車で10分ほどの距離にある立川市歴史民族資料館(参考:http://tachikawa-pop.tokyo/shiryoukan/)には「六面石幢」のレプリカが展示されています。

「六面石幢」の詳細を知りたい方は歴史民族資料館に足を運んでみてはいかがですか。

 

臨済宗建長寺派 常楽院

常楽院
所在地:東京都立川市富士見町3丁目12−4
アクセス:立川バス富士見町団地西バス停より徒歩5分
公式サイト:なし

享保2年(1717年)に臨済宗の禅寺として開かれましたが、それ以前は戦国時代から存在していた歴史のあるお寺です。

2007年に建て替えで木目が美しい総ケヤキ造りの豪華な本堂に生まれ変わりました。法隆寺の伝統工法を取り入れながら、最新の免震構造を取り入れているのだそうです。

ちなみにケヤキは立川市の木として決められているんですよ。

常楽院は永代供養の他、注目されることが多くなってきた樹木墓もあるお寺なので立川市内でお墓をお探しの方は訪ねてみてはいかがでしょうか。

 

臨済宗建長寺派寺院 流泉寺

所在地:東京都立川市砂川町2-44-1
アクセス:西武拝島線武蔵砂川駅より徒歩10分
公式サイト:なし

いつもきれいに手入れされているお寺です。五百羅漢像を見ながら散策すると良い気分転換になりますよ。

 

臨済宗建長寺派 林泉寺

所在地:東京都立川市西砂町5-11-4
アクセス:立川バス西砂川バス停より徒歩1分
公式サイト:なし

横田基地や立川総合リサイクルサンターの近くですが、住宅地に囲まれた静かで落ち着いた雰囲気のお寺です。
すぐ近くにかいじゅう屋(参考:https://ameblo.jp/osono911/)というパン屋さんがあります。

立川産の野菜を使ったサンドイッチはお寺めぐりの腹ごしらえにおすすめ!

 

臨済宗建長寺派 玉林寺

所在地:東京都立川市西砂町6-25-1
アクセス:立川バス西砂川公会堂バス停より徒歩1分
公式サイト:なし

五日市街道沿い西砂町宮沢交差点にある、ほぼ昭島市との境にあるお寺です。

街道歩きが趣味の方は五日市街道ウォーキングで立ち寄ってみるのもいいですね。

 

立川のお寺まとめ

立川市内にある既存宗教のお寺8つを紹介しました。

見所があるのはやはり普濟寺。文和2年(1353年)に創建されたという歴史と豪族立川氏の居館の名残が見られるので立川の歴史を学びたい方にぜひ訪れてほしいお寺です。

国宝はあまりよく見えないので、歴史民族資料館でレプリカを見るというのもひとつの手です。

お寺好きの方は日本でも類を見ないケヤキ造り&免震構造の本堂が見られる常楽院も訪ねてみてくださいね。

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